山下レディースクリニック
卵の質について
2009年6月5日
私は今まで3度の体外受精をしましたが卵の数も少なく質もよいものができません。最初はロングでG1−1、G2−1、D−1の計3個で1個を8分割で戻しました。2度目はGnRHアンタゴニストでG2−1、G3−1、D−1の計3個でこのときは分割がふぞろいで戻し中止になりました。3度目はショートでG1−1、G2−4、G3−2の計7個で1個を桑実胚で戻しましたが他は途中で分割がストップしたそうです。卵の質は体質的なものなのですか?誘発法が自分に合っていないだけなのですか?G1の卵がたくさん採れなければ妊娠は難しいでしょうか?
こちらのご質問には、山下LCの培養室長・岩山がお答えします。
卵巣刺激の方法にしても、そのほかの何らかの方法にしても、卵の質の改善を保障してくれるような絶対的な方法は、今のところありません。しかし、前周期とまったく同じ刺激法でも、思いがけず良質な卵が採れてすんなり妊娠される方もいらっしゃいます。実際、どのような方法であっても、採卵をしてみて、はじめて卵の質がわかるというのが本音ではないでしょうか。
確かに、良好胚が多いほど妊娠の可能性は高くなるのですが、『みるく』さんの場合は、G1(グレード1?良好胚)ができているようなので、分割期で移植をせずに、まずはそれを胚盤胞まで育ててみてはどうでしょうか? 可能であれば、凍結融解移植にもチャレンジしてみてください。胚移植の戦略次第で結果は、ずいぶんと変わってくると思いますので、主治医に相談されることをおすすめします。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
©山下レディースクリニック