山下レディースクリニック
卵管障害
2005年11月12日
結婚して3年目になるのですが、3ヶ月程前に造影検査をした所
卵管癒着していて、通りにくいことがわかりました。
そこで、先月から、hmg+hcg+ヒスロンを服用しましたが、昨日いつもより一週間遅れで生理がきました。
先生には、これを3ヶ月続けようと言われたのですが、もし、卵管癒着(両方)している場合でも妊娠可能性はあるのでしょうか?
今年で31歳になり、体外受精も視野にいれたいのですが、まだ、はやいのでしょうか?
卵管造影などの検査で、卵管の評価をする場合、いつも私も患者さんにご説明するのですが、検査の限界というものです。
完全に閉塞して、卵管の先がぼってり腫れているような典型的所見が得られれば、この卵管はとても使えそうにない、というのは
だれでもいえるでしょうが、そんな教科書のような所見はなかなかありません。若干通りが悪そう、とか、周囲に癒着があるかも
などという場合、判断はなかなか難しく実際にその診断があたっている確率は6〜7割くらいといわれています。それは検査の限界というもので仕方ないものですから、我々はそれを考慮にいれて
考えていくしかないわけです。
体外授精までいかずに妊娠さればそれがなによりですから、
その前にまずは、何回かでも試してみたら、という考え方は決して間違っていないように思いますが。31歳ということでしたら
まだ、数ヶ月のことが待てないような切羽詰った状況では全然ないと思いますし。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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