山下レディースクリニック
卵管の癒着について
2009年2月28日
はじめまして。
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
先日、卵管造影検査を受け、
卵管の詰まりもなく痛みもなく終わりました。
ただ、子宮に影があるとのことで、ポリープか腫瘍かも
しれないと言われ、次回子宮鏡検査をします。
また、2日目の検査で散らばり具合を見てもらいましたが、
両方ともうまく散らばっていないとのことで、
卵管の癒着があると言われました。
子宮の影については子宮鏡検査と言われましたが、
ポリープや腫瘍があった場合、どのような治療法が
あるのでしょうか。。
また、卵管の癒着についても治療法はあるのでしょうか?
上記2点、よろしくお願い致します。
まずは、子宮内にできたポリープや筋腫についてお答えします。子宮筋腫には、子宮の外側(腹腔側)にできるしょう膜下筋腫と子宮筋内にできる筋層内筋腫、そして内膜にできる粘膜下筋腫の3種類があり、基本的には不妊原因にはならないと考えられています。ただし、粘膜下筋腫に関しては、子宮内腔のかたちを変形させるほど大きなものであったり、着床の妨げになりそうな部分にできたものであったりした場合には、子宮筋腫核の摘出手術を受けることをおすすめします。今回は、子宮卵管造影で陰が見つかっていますので、筋腫だとすれば、おそらくは粘膜下筋腫でしょう。ポリープについても、できている場所と数によって判断しますが、卵管口近くなど着床のじゃまになりそうな場所であれば、やはり切除されたほうがいいでしょう。粘膜下筋腫とポリープについては、子宮鏡下手術で、経膣的に手術を行うことができます。
卵管周囲癒着に関しては、開腹手術ないしは、腹腔鏡下手術で癒着をはがすこともできますが、再癒着する可能性もあります。癒着の程度にもよりますので、まずはステップアップ治療を受けてみられてはいかがでしょうか?
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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