山下レディースクリニック
多嚢包性卵巣による治療について
2005年8月9日
はじめまして。私は多嚢包性卵巣による排卵障害の治療をしております。治療を始めて約1年くらいになり
現在二つ目の病院での治療をしてます。
クロミッドやグリコランを使った投薬による治療をしてたのですが全然きかず、今度はFSHを75IUを4日、112.5IUを6日の
注射をしたのですが、これもまったく効かず
卵胞は8mくらいのままでした。現在の病院での注射による治療は
今回が初めてで、以前通院していた病院でも投薬による治療
プラノバール&FSH&HMGによる治療などもしていましたが
いつも卵胞はまったく成長しない状態です。
今回、先生から治療方法の3つの選択を言われましたが
どれを選んでいいのかが分からないし、
他の医師のかたのご意見もお伺いしたく質問させてください。
@FSHの量を増やして注射を続ける
A腹腔鏡で卵巣に刺激をあたえる(穴を開ける?)
B人工授精(卵子を取り出し外で育てる)
夫は転勤族の為、何回も病院をかえるより
できるだけ早く結果がだしたいという
気持ちもあります。私としてはもう少しFSH治療を続けようかと
思うのですが、今現在まったく効いていないのに
FSHでの治療を続けて意味があるのか不安です。
先生でしたらどの治療をお勧めしますか?
お忙しい中申し訳ありませんが、回答お願いします。
3つの方法の中では、1番か3番ということでしょうか。
ちなみに3番では人工授精ではなく、体外授精の間違いだと思います。多嚢胞性卵胞があるのであれば、注射の量を増やすと
卵は育ってくるのはいいですが、10個も20個も育ってくる可能性があります。こうなると、多胎妊娠になるリスクもさることながらOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の心配もあり、タイミングや人工授精では結局、卵だけそだったものの排卵させることはできずに、キャンセルせざるを得ない状況というのがよくあります。したがってもっと、積極的に注射を増やさざるをえないなら、採卵ということを想定しておかれたほうが実際的かもしれません。
卵巣に穴をあけても、排卵は若干しやすくなるかもしれませんが
卵が育ってくるとはあまり思えませんが。
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