山下レディースクリニック
黄体ホルモンについて
2009年7月24日
はじめまして
39歳不妊期間5年です。
D15のP4の値が2,0前後しかありません。
融解胚移植陽性判定後、ルトラール一日3回、プレマリン一日2回、エストラーナ一日置きに4枚と、9日置きに黄体ホルモンの注射をしてましたが、8w6で心拍が止ってました。9日置きの注射では、日にちの間隔が空過ぎていたのでしょうか。
移植後P4の検査は、ありませんでした。ホルモンの検査をしてもらった方がよかったのでしょうか。黄体ホルモンは、胎児の発育に影響があり、不足してると流産しやすいと聞いた事があるのですがどうなのでしょうか。
その後、病理検査、夫婦の染色体検査、抗リン脂質抗体検査をしましたが異常は、ありませんでした。
お忙しいところ申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
9週を目前にしての流産、本当に残念でしたね。確かに黄体機能不全は、流産の原因のひとつだと言われていますが、今回は黄体補充をされていますので、それが直接的な原因であったと断言することはできません。むしろ、初期の流産のほとんどは赤ちゃん本人の偶発的な染色体異常である場合がほとんどです。病理検査は、赤ちゃんの染色体異常の有無を調べるものではなく、掻爬が確実できたかどうかを確認するものなので、この検査が「異常なし」でも、赤ちゃんの染色体に問題がなかったこと の証明にはならないのです。
なおルトラールなどの合成黄体ホルモン剤は、黄体機能を補う効果は充分期待できますが、P4としては検出されませんので、移植後に検査を行っても黄体の機能が充分かどうかを正確に判断することができません。念のため、次回、凍結融解胚移植をホルモン補充周期に受けることがあるのであれば、注射での黄体補充の回数を増やされたほうがいいでしょう。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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二人目をこちらでお世話になりました。意外にも早く良い結果が出て、感激です。夫婦だけで悩まず、早く専門医に相談して良かったと思います。
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