山下レディースクリニック
原因2
2005年4月28日
すいません。NO.605で質問したメイです。もう1つ聞き忘れたので、お願いします。稽留流産の原因として、私は6週に検診して妊娠がわかったのですが、そのときになにも確認できなくて、2週間後の検診まで「今度も心拍が確認できなかったらどうしよう」とかなりくよくよと悩んでいました。そうしたストレスが赤ちゃんが育たない→結果稽留流産につながることはあるのでしょうか。
PCO(多嚢胞性卵胞)の病態は明らかには解明されていません。未成熟な小卵胞が
たくさんみえることも特徴的所見のひとつですが、その原因、そのことが妊娠に及ぼす影響ははっきりとはわかりません。排卵しにくいというのも確かにあるでしょうが、卵というのはそもそもみんな、すごく古いものですし、(精子と違って卵は生まれたときからもって出てきたものを、使っていくだけなのです。だから、年をとればそれだけどんどん卵はいたんでいくわけですね。)未成熟な段階でとまっているものの中から
排卵誘発に反応したものが育ってきて排卵するんでしょうが、
PCOで誘発して妊娠された方の流産率が必ずしも高いわけでないと思います。
PCOと黄体機能不全がそんなに密接な関係をもっているとはいえないでしょう。
黄体機能不全も確立した治療はなかなかありません。
ストレスで流産することが絶対ないとはだれにも断言できませんが、科学的根拠はないでしょう。今回はすでに6週の時点で順調にいっていなかったと思われます。
6週では最低でも胎嚢、多くの場合はさらに心拍も見えてきていい時期です。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
©山下レディースクリニック