山下レディースクリニック
クラミジア
2009年1月26日
初めて利用させていただく者です。
今年の頭に下腹部が痛くなり婦人科に行って検査をしたところ
クラミジアにかかっていることが判明しました。
そして血液検査の結果、卵管にまでたっしてしまっているとのこと。
今、パートナーと共にクラミジアの治療中なのですが
私は不妊症になってしまったのでしょうか。
また治療する場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
いつかは子供を出産したいと思っているので不安です。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願い致します。
クラミジアへの感染で、卵管炎にかかっていると診断されたとの こと。それはご心配ですね。男性と違って女性は、クラミジアに感染したことを自覚できる症状が出にくいため、見つかったときにはある程度進行してしまっている場合が多いのです。
将来、実際にお子さんを望まれた段階で、クラミジア感染症が完治していることを確かめられてから、卵管の通過性を検査する子宮卵管造影を受けてみられてはいかがで しょうか? 両側とも卵管炎になった場合、クラミジアを完全に退治できても炎症が治癒していく過程で周囲との癒着が起こり、左右ともに卵管 が詰まってしまう場合があります。こうなると、精子と卵子は出会うことができません。卵管閉塞が片側だけでしたら自然妊娠も可能ですが、両側ともに詰まってしまっていた場合には、一般的には体外受精を行うことになろうかと思います。
ちなみに最近の日本では、毎年、およそ2万人の赤ちゃんが体外受精や顕微授精を用いた治療で誕生しています。治療費は施設によって幅があり、1回のチャレンジで30万〜 50万円程度です。現在は助成金制度もありますので、実際に受けることになりましたら、お住まいの自治体の『特定不妊治療費助成事業』担当窓口に確認されてみてください。
もちろん、まだ両側の卵管が閉塞していると決まったわけではありませんので、まずはクラミジアを早く完治させることに専念されてくださいね!
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
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