山下レディースクリニック
抗精子抗体
2010年6月25日
山下先生初めまして。
二人目希望で治療中です。
高温期(周期22日目)の血液検査の結果
エストラジオール 109
プロゲステロン 0.6
抗精子抗体 陽性 SIV値 96.44
であり、体外受精でなければ妊娠は厳しいであろうと言われました。
一人目の時の抗精子抗体の検査結果は陰性でした。
妊娠後三年が経過していますが、その間に抗精子抗体が強陽性にまでなる原因は何なのでしょうか?
一度陰性であれば、生涯陰性であると思っていました。
再検査すれば、陰性という可能性は無いのでしょうか?
また、プロゲステロン値もかなり低いと思われますが、
正常値はどれくらいなのでしょうか?
高温期は12日前後ありますが、治療は必要でしょうか?
お忙しい中恐れ入りますが、ご回答よろしくお願いいたします。
なぜこのような抗体ができてしまうのかは明確になっていませんが、抗精子抗体があると、精子を異物と見なして攻撃してしまい、その動きを封じ込めてしまいます。ここ数年の間に、抗体価が上昇してしまう何らかの状況があったのでしょう。
抗精子抗体の抗体価は、大きく変動することが知られていますので、再検査されてみてもかまわないと思いますが、強陽性の方の場合は、これが決定的な不妊原因になっているケースも多いため、体外受精をお受けになることでスムーズに妊娠されるという印象を持っています。
また、プロゲステロン0.6はおっしゃるように低い値で、排卵がうまく起こっていないレベルだと思います。主治医とよく今後の相談をなさってください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生の所で受診して10ヶ月で赤ちゃんをさずかることができました。とてもていねいな説明をしてくださって本当に心強くて安心して治療することができました。何度もあきらめようとして主人と2人で生きていくことも考えましたが あきらめないで本当によかったです。山下先生、本当にありがとう!!という感じです。みなさんも絶対にあきらめずにがんばって下さいね!!
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