山下レディースクリニック
潜在性高プロラクチン血しょう
2010年6月16日
こんにちは。
先生の本、拝見しました。
とても分かりやすく参考になります。
私は1年ほど不妊治療を受けており、血液検査の結果、潜在性高プロラクチン血しょうと診断され、2ヶ月前からテルロンを1日1錠飲んでいます。
生理周期28日で排卵障害もなく、体温も2層に分かれています。
母乳も出ません。
しかし「潜在性高プロを治療して妊娠率が上がるというデータはない」と本で読んだのと、ひどい便秘で、今週期は医師に相談せずテルロンを飲むのをやめていました。
すると体温がガクンと下がった日はありましたが高温になりません。
薬に慣れてしまって自力で排卵できなくなってしまったのでしょうか?日が経てば元に戻るのでしょうか?
テルロンの効果ををあまり信用できなくなってしまい治療をすこしお休みしようかと考えていたのですが、やはりこの治療を続けたほうが良いのでしょうか…。
長々と申し訳ございません。よろしくお願いします。
『リコ』さん、私が書いた本をお読みいただいたとのこと、ありがとうございます。
最近の不妊治療においては、潜在性高プロラクチン血症に関しては、投薬治療の必要はないだろうと考えられています。ただし、テルロンの服用を止めたとたんに基礎体温が二相性にならなくなったのであれば、 もはや潜在性ではなく、普段から高プロラクチン血症と診断できるレベルまで、プロラクチン値が上昇しているのかも知れませんね。再度、血液検査を受けてみて高値ならば、投薬が必要になる可能性はあります。
なお、1年間、すでにタイミング療法などを試されているのに結果が出ていないのであれば、ほかにも見つからない不妊原因が隠れていると考え、排卵誘発剤を服用しながらの人工授精にステップアップされることも検討されていみてもいいかもしれませね。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
山下先生、病院スタッフの皆様 そしてクリニック全体の雰囲気全てがあたたかくて、不安な時もいつも支えてくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。最善の治療を受けられ、精神的にも助けていただいた事で心の底から信頼でき、妊娠につながったんだと思います。
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