山下レディースクリニック
頸管粘液について・・・
2008年8月6日
こんにちは。
以前に色々とアドバイスを頂きましてありがとうございました。
その後も治療を続けていますが未だ妊娠せず。。。
先生に相談があります。
以前から頸管粘液が少ないと言われています。
人工授精も3回ほど挑戦しました。
排卵誘発剤はセキソビットを飲んでいます。
主人の方は量は少なめですが他に心配は無いと言うことで、できれば自然妊娠を望んでいます。
しかし頸管粘液が少ないままでは自然妊娠は難しいのでしょうか?
なにか直接粘液を増やせる治療は無いのでしょうか?
排卵期に薬を飲んだり注射をしたり・・
頸管粘液は何が原因で少なくなってしまうのでしょうか?
体質ですか?
35歳になりますので一日も早くと願っています。
やはり人工授精が今できる一番の早道なのでしょうか???
先生のご意見を宜しく御願い致します。
もしも、頸管粘液が少ないというのが、排卵誘発剤を飲む前からのお話であれば、増やす治療は難しいと考えます。頸管粘液は、成長した卵胞が出す『卵胞ホルモン(エストロゲン)』が増えてくるこ とで、性質が変化したり、分泌量が増えたりします。『さくらんぼ』さんのように自然排卵がある方は、エストロゲンの値自体は正常である場合がほとんどです。つまり頸管自体の反応に問題があるケースが多いと思われます。
とはいえ、人工授精をされているのであれば、頸管粘液は影響しませんので、やはり『さくらんぼ』さんご夫妻には、人工授精でのチャレンジがいい かも知れませんね。施設によって目指すAIHのタイミングは微妙に違いますが、当院では排卵検査薬をできることなら日に2本使っていただき、陽性になり次第、可能な限り早く病院に来ていただいています。卵子よりも寿命の長い精子を先に送り込んでおき、卵子を待たせておく 作戦です。
むしろ、良い卵を育てるという意味では、より排卵誘発効果の高いクロミフェン製剤(クロミッド)を併用されたほうが妊娠率は上がると思いますよ。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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