山下レディースクリニック
フェマーラについて
2010年3月16日
フェマーラを生理3日目から3日間処方されています。
良い卵を作り、移植の際、黄体ホルモンを出すという説明を受けていますが、もう少し詳しく、効果や副作用を教えて頂けますでしょうか?
又、採卵した後、同周期に、凍結している卵を移植するというドミノ移植はどうなのでしょうか?
移植する時は移植だけにしたほうがよいでしょうか?
そもそも、この『フェマーラ』はアロマターゼ阻害剤で、閉経後乳がん治療薬として開発されたものです。卵巣内でのホルモンの変換作用を阻害することで、間接的にご自身の下垂体からのFSHを増量させる排卵誘発効果を持っていることから、 最近、不妊治療目的で使用する施設もあります。最大のメリットは、クロミフェン製剤に比べて半減期が短いため、子宮内膜が薄くならないことでしょう。副作用としては、ほてり、頭痛、吐き気、関節痛などがありますが、気になるのは胎児の催奇性です。製造販売を行っているノバルティス ファーマ社は、ホームページで次のような注意喚起を行っていますのでご参考になさってください。
http://www.novartis.co.jp/product/fem/te/te_fem0702.html
ただし、『さちこ』さんの場合、服用期間が非常に短いので、妊娠毒性、胎児毒性の心配はないとの判断のもと、処方されているものと思われます。
ドミノ移植に関しては、私は経験がなく、申し訳ありませんがよくわかりません。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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遠方(車で1時間程度)からの通院でしたが、山下先生はじめスタッフの方々の温かい支えのおかげで妊娠することができました。一人で悩まずに何でも話せる環境になったのが、精神的な負担の軽減につながったのかもしれません。
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