山下レディースクリニック
HCGと黄体化未破裂卵胞について
2009年11月15日
初めて質問させて頂きます。どうぞ宜しくお願いします。
高齢36歳のため、子作り開始と同時に不妊クリニックを受診。
生理周期は26〜37日。基礎体温は全体的に低め、
高温期は11日間ですが、高温にならない周期もあります。
ほぼ毎回、ダグラスかに排卵痛を感じます。
治療1周期目
生理開始から16日目で卵胞2.2ミリ
排卵直前という事でhcg5000を打ちましたが
妊娠には至らず。
治療2周期目
LH上昇後もどんどん卵胞は成長。未破裂卵胞との診断。
治療3周期目
生理開始から15日目で卵胞2.3ミリ
hcg5000を打ちました。
17日目のエコーで卵胞はやや小さくなっているものの黒く丸い。
排卵がはっきりせずhcg5000注射。
20日目のエコーでは卵胞消失。再びhcg5000注射。
デュファストン10日内服。
hcgを打った次の周期は未破裂卵胞になりやすいと聞きました。
ホルモン採血、卵管造影、フーナー、精液検査は良好でした。
高齢なので、次周期が未破裂になるのはとても惜しい気がしてしまいます。
それでも妊娠の可能性を高めるにはhcgは打った方が良いのでしょうか。
hCGを打った次周期には『黄体化未破裂卵胞(LUF)』が起こりやすいという報告は、私は聞いたことがありません。むしろ、LHサージ不足によるLUFを避けるために、hCGを投与されるケースが多いと思います。ただし、クロミフェン製剤を服用している周期などは、hCGの注射を打つタイミングを誤ると、LUFをつくりやすいと いうことは言われています。自然周期の場合は、卵胞の直径が20ミリくらいになると排卵が起こるケースが多いのですが、『なお』さんはクロミフェン製剤を服用されていますか? 当クリニックでは、クロミフェン周期には卵胞径が24ミリを超えてからhCGを投与するようにしています。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
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今、がんばっている皆様へ。まず、はじめに病院へ飛び込む不安、通いはじめて毎月希望と落ち込みのくり返しの不安で悩まれると思います。卒業は突然やってきました。あなたも、もう少しかもしれません。あせらずゆっくりがんばって下さい。
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