山下レディースクリニック
うつ病・射精障害
2008年4月23日
結婚して半年になる33歳の主婦です。
年齢的な事もあり、早く子供が欲しいのですが、出会ってから今までの4年間、主人に射精が無く、病院に通うことを考えています。
主人は4年前に包茎の手術を行いました。その一年後に仕事のストレスから鬱病にかかり、現在もまだパキシルを服用しております。
私とは包茎の手術をした時期に出会ったため、そのころの性交で射精が無いのは、術後の回復が完全では無いせいだと思っていましたが、その後うつ病にかかり薬を飲み始めたため、射精が無いのが手術のせいなのか、うつ病の薬のせいなのかわから無い状況です。
そのため、主人に通院している精神内科病院に状況を話してもらうようお願いしたところ、薬を変えて調子が悪くなるのを恐れ、話すのを拒否されました。
病気を完全に治してから、子作りを考えるのが一番良いとはわかっていますが、薬を飲まなくて良くなる時期も見えないため、待てません。
現在服用しているパキシルを飲み続けたまま、射精を回復させることは可能なのでしょうか?また、どういった治療法が考えられますか?
ご主人とは、お子さんを持つことについては、よく話し合われました か?まず、不妊治療を行うためには、手術の後遺症の可能性を含め、射精できない原因を調べることになるでしょう。
たとえば、今現在、マスターベーションであれば射精できるということはありますか? そうであれば、お子さんを授かるため、人工授精(AIH)での妊娠を目指すことは可能です。
また、オルガスムを感じているにもかかわらず精液がペニスの先端から出てこないのだとすると、射精時に閉じるはずの弁が閉じず、膀胱内に精液が逆流してしまう『逆行性射精』である可能性が高いでしょう。もしも、射精した感覚があった後、膀胱内から精子が回収されれば、それらの精子を使って体外受精や顕微授精を行い、妊娠を目指すこともできます。
このような状況であるならば、パキシルを飲みながらの不妊治療も問題ありません。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
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