山下レディースクリニック
男性不妊について
2008年4月13日
先日はお忙しい中の返答ありがとうございました。
他院にて卵胞チェックとLHサージチェックをしながらタイミングをしていますがなかなか妊娠に至りませんでした。
先日 主人の精子検査をしたところ、精子数は9100万と問題はありませんでしたが、奇形率31%運動率32%と低くAIHを進められました。
私自身は高プロラクチン気味・子宮筋腫・子宮奇形(弓状)がありますが日数に変動はあるものの自己排卵はしています。 このような場合でもAIHで妊娠の可能性は高まるのでしょうか? AIHより体外の方が可能性は高いのでしょうか?
主人の年齢も36で私も32になる上 1人ではなく2〜3人はほしいが主人が40になったら作らないと夫婦で考えているので、AIHから体外へのステップアップも考えています。
費用の面でも何回も出来ないのでAIHを何回やってだめならアップした方が良いのでしょうか? もちろん主治医との話でのアップとわかってはいますが主治医に希望する一つの目安として参考意見を聞かせて頂けたらと想います。
AIHが有効なのは、男性不妊ばかりとは限りません。不妊の検査で原因が見つかるのは、ほんの一部の問題だけなのだとお考 えください。AIHを受けることによって、そのような問題がクリアされる可能性もありますので、受けてみられることをおすすめします。一般には、AIH1回あたりの 妊娠率は5〜10%といわれています。通常、AIHを6回程度(クロミッドを併用回を含め)試してみて、それでも難しい場合には体外受精をおすすめしていますが(AIHで妊 娠される方の9割が6回目までに妊娠されるから)、AIHにくらべれ ば体外受精のほうが妊娠率は全国の平均(採卵あたりの妊娠率で約 22%、移植あたりの妊娠率なら約30%)でみても高いので、妊娠をお急ぎなのであれば必ずしも6回チャレンジする必要はありません。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
©山下レディースクリニック