山下レディースクリニック
着床障害
2009年3月9日
これまでに数回の体外受精を行っていますが,一度も妊娠に至っておりません.
何らかの着床障害があるのかもしれないと不安に感じております.
こちらのクリニックでは着床障害の検査をされていますでしょうか.
また,着床障害には様々な要因があるそうですが,どのような種類の検査を行うのでしょうか.
よろしくお願い致します.
何度か体外受精を試されているけれども、なかなか妊娠できずにおられるとのこと。凍結胚盤胞移植に、チャレンジされたことはありますか? 卵巣刺激を行った周期は、子宮内膜のインプランテーションウィンドウ(着床の窓)が胚の状態よりも先に進み過ぎている場合があるのではないかといわれています。胚盤胞まで育った生命力のある、グレードのいい胚を戻してもなお、妊娠されない場合は、このような問題が起こっている可能性もありますので、凍結保存して、次周期以降に内膜をベストな状態に整えてから、移植してみてはどうでしょうか。着床は、実は不妊治療の中でもブラックボックスの 領域といわれているのです。
着床に関係する検査としては、子宮鏡で子宮腔内に着床を妨げるポリー プや粘膜下筋腫がないかどうかをチェックする子宮鏡検査、高温期中期(着床期)の子宮内膜の厚さを測る超音波検査、同時期の黄体ホルモンの値が十分かどうかを調べるホルモン検査などがありますが、すでに体外受精まで進まれているのであれば、すべて受けておられるも ののほうが多いかも知れませんね。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
©山下レディースクリニック